核兵器禁止条約(TPNW)の第3回締約国会議が3日、米ニューヨークの国連本部で開幕した。今回の会議では、米国の「核の傘」の下にある日本のほか、過去にオブザーバー参加したノルウェーやドイツも参加を見送った。欧州やアジアの安全保障環境が悪化するなか、核軍縮の機運醸成には強い逆風が吹く。

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2025年3月3日、核兵器禁止条約(TPNW)の第3回締約国会議が米ニューヨークの国連本部で開催された。午前の会合では、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)事務局次長の浜住治郎さんも演説した=遠田寛生撮影
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 北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツやノルウェーは、過去2回の締約国会議にオブザーバーとして参加したが、今年は見送った。ベルギーも今回は参加しなかったとみられる。各国の国連代表部は理由を明かしていない。

 背景として考えられるのが…

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